3連発でGBのRPGを紹介することになります。
今回は人気アニメが原作の
「魔法騎士レイアース」(ゲームボーイ版)について。
なんでいちいち(ゲームボーイ版)って書くかというと、他にスーパーファミコン版やゲームギア版やセガサターン版があるからなんですね。当時人気アニメだったし。
(アニメ・マンガとしての「魔法騎士レイアース」については
Wikipediaなどを参考に)
ちなみに魔法騎士と書いてマジックナイトと読みます。
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魔法騎士レイアース(ゲームボーイ版)
対応機種:ゲームボーイ/
スーパーゲームボーイ対応
ジャンル:ロールプレイングゲーム
メーカー:トミー
発売日:1995年6月2日 |
(3回連続でNo imageか…少しはゲームタイトル選ばないとな…)
最初に言っときますが、
わたくしは原作となったアニメ・マンガ版についてはほどんど知りません!
なので純粋に1つのゲームとしてレビューすることになります。
(だったらなんでこんなゲーム買ったんだ!という意見はこの際無視します)
異世界セフィーロを救う旅を続ける魔法騎士(マジックナイト)の3人、光・海・風。
ある日森の中で見つけた一枚の絵。それは見る人によって描かれている風景が違う不思議な絵だった。
しかしその絵が悪役のザガードが描いた絵だったことが発覚した瞬間、3人は絵の中に引きずり込まれてしまった!
離れ離れになった3人は、それぞれ閉じ込められた世界からの脱出を試みる…。
ストーリーはオリジナルで、時間的には原作で言う第一部の途中という設定です。
ゲームを始めるとまずオープニングイベントの後どのキャラを操作するか選び、そのキャラのシナリオをクリアするとまた選択画面に戻ります。3人のシナリオをクリアした後は3人揃ってのラストバトルのあとエンディングです。
一応RPGとしての体裁はとってはいるんですが、システムは異常なほどシンプル。
所持金・装備・アイテム・お店など普通のRPGにある概念が一切無く、キャラを強化する方法がレベルアップのみで、回復は特定のポイントを調べる他、フィールドを歩いていると徐々に回復していきます。
戦闘も1対1で(ラストバトルでも一人ひとりがラスボスの分身と戦う)、魔法が1種類しかなく(魔法と表記されてますが実質必殺技)ステータスもHP・MP・攻撃・防御・素早さの5種類のみという非常に割り切りのよい作りになっています。
難易度は非常に低く、ゲーム慣れして無くても簡単にクリア出来るでしょう。
レベルは
5が最大(☆の数で表される)で敵を10体倒せばレベルアップ(レベルに見合わない弱い敵を倒してもカウントされませんが)。
最大レベルならエリアボスも魔法で一撃というありさま。(かといってレベル4だとラストバトルが1回でも攻撃を外すと負け確定という運ゲーに…)
最大レベルが5という点で気づいた人もいるでしょうが、このゲーム、RPGとしてはクリアまでの時間がものすごく短いです。普通にプレイして
約3時間。買ってきたその日にクリアしちゃって唖然とするわたくしでありました。(2周目などあるわけがなし…)
ただ本筋に関係ないミニイベントは結構豊富。何もなさそうな場所でも調べると反応がある場所もちらほら。行き止まりを調べて主人公が「行き止まりだ」とか言うRPGはあんまりないのでは。
光シナリオは特に頻著で、最初のダンジョンでいきなり
踊りだしたりトンネルで遊んだりするのは正直笑いました。つーかもうちょっと緊張感持とうよ、魔法騎士なんだし。
それと
海が小動物の頭をげしげし叩くややバイオレンスなキャラだったり。原作でもこんな感じなんですかね?
このゲームの正しい楽しみ方は、こういったミニイベントを探していくことにあるのでしょう。
何故かセーブファイルが6つもあるので、お気に入りのイベントの直前でセーブしとくといいかもしれません。
そういえばこのゲーム、ゲームボーイ用ソフトとしては珍しく
声優によるボイスサンプリングが用いられている(しかもアニメ版と同じ声優)んですが、ゲームボーイの限界か音質がかなり悪く、くぐもった声になってしまっていましたっけ。
ちなみにタイトル画面でセレクトを32回押すとサウンドテストになり、ボイスも聞けます。
結局キャラゲーにありがちな子供向けのヌルゲーとなってしまった本作。ゲームにしやすい題材だったのに…
ちなみに続編があり、これはちゃんとRPGしているようです。
それじゃ、今日はこのへんで。