どっちかというとマイナーなゲームが好きなわたくしですが。

今回はどマイナーな名作、「だんじょん商店会 ～伝説の剣はじめました～」の話。

だんじょん商店会 ～伝説の剣はじめました～ 対応機種：プレイステーション(PS1) ジャンル：ロールプレイングゲーム メーカー：講談社（開発はキノトロープ他） 発売日：1998年10月29日

新米の魔女である主人公はダンジョン探索目的で訪れる冒険者でにぎわうある町を訪れる。
主人公はここで道具屋を経営する事にし、小さな店を構える。
ここから物語は始まる…

ジャンルはRPGとなってますが実際は経営SLGとダンジョン探索型RPGを合体させた感じ。
主人公はRPGでは欠かせない「道具屋」の主人として店を経営し、時には冒険者達と共にダンジョンを探索しながらゲームを進めます。

まず経営パートでは商店会本部から品物を仕入れ（ダンジョンから持ち帰ったものも売り物に出来ます）、売れそうな品物を店の前に陳列してお客を待ちます。
店の前を通りかかった人が興味を示して入店したら商売開始。お客が欲しがっている品物を見極め（これをくれ、と言ってくる事はそんなにない）、次に値段を提示し、お客が気に入れば買って行きます。
お客は多岐に渡り、冒険者や名もない市民、夜になると怪しい客が現れる事も。

ダンジョンを探索したい時はまず酒場で同行者を募ってから。
王道の勇者チームや女盗賊3人組、学者＋助手＋パトロンの変則チーム、果ては魔王候補者とその従者といった個性的な面々とともにダンジョンを探索します。（一部店にお客として来るキャラも）
ダンジョンでは特定のポイントを調べるとアイテムが手に入り、敵のシンボルとぶつかると戦闘が発生します。
敵とは普通に戦う事もできますが、話しかけてモンスター相手に商売する事も可能。（パッケージイラストもそういうシチュエーションですね）
こうやって経営パートと探索パートを繰り返し、レベルを上げたりアイテムを集めたり、イベントを進めていったりしてゲームは進みます。

経営パートと探索パートは密接につながっていて、たとえば経営パートであるキャラに強力な武器を売ると、探索パートでその武器を装備して来たりします。また一緒に冒険したり、何度も買い物してもらうとそのキャラはお得意様となり、いい条件で売買ができるようになったりイベントが進んだりします。

ダンジョンから帰ってきて休む時にタロット占いができ、ここで出た札の絵柄によって次に起こるイベントが決まりますが、イベントを進めたくないときはタロット占いをせずそのまま寝てしまうこともできます。
そのイベントですが、問題の解決方法がいろいろあり、ある方法が難しいと思ったら別の方法に切り替えられるイベントもあります。
ゲームは一応「地下30階にいる魔王の討伐」というイベントをクリアすればエンディングですが（その時のパーティーによって結末は違う）、周回プレイや魔王を倒していない事にしてゲーム続行もできます。ちなみに真のエンディングの条件は「全てのアイテムを集めてある場所へ行く」です。


プレイした感触ですが、経営パートはかなり作りこまれています。
値段交渉にしても、あまりにも安くしすぎると逆に警戒されて買ってもらえないなど、ある程度駆け引きの要素もあります。また特定の品物を売りたいときに、それを買ってくれる客を呼び込むために展示品や内装を変えるという事もできます。

一方探索パートは序盤がきついです。最初はろくな装備がないこともあり1階から早速苦戦します。
最初は装備品集めに集中した方がいいかも。（連れて行くパーティーによって拾えるアイテムに違いが出ます）

ストーリーは基本コミカルですがところどころシリアスだったり考えさせられる展開も。「何故全滅すると所持金が半減するのか」「魔王を倒した勇者はその後どうなるのか」など、他のRPGのオマージュ的なお話もちらほら。

アイテムは全て店の商品として取り扱えます。副題に「伝説の剣はじめました」とあるように、伝説の剣や鎧も店に並べられます。（しかも複数手に入る）その他にも鍋系アイテムがいやに充実してたり（一部は武具として装備可能、性能も意外に高い）、やらしい本や冒険者の死体なんてものまであり、次に何が出てくるかと言う点でアイテム集めが楽しいです。


キャラクターデザインの関係もあり全体的にほんわか系で優しい気持ちになれるゲームです。


それじゃ、今日はこのへんで。