ゲーム機のはなし第13回!
今日はバンダイ製携帯ゲーム機「
ワンダースワン」とその姉妹機「
ワンダースワンカラー」「
スワンクリスタル」について書いてみます。
ワンダースワン 本体 フローズンミント
ワンダースワン
メーカー:バンダイ
発売日:1999年3月4日
販売台数:シリーズ累計で350万台(
Wikipediaより)
ワンダースワンカラー クリスタルブルー 【ワンダースワン】
ワンダースワンカラー
発売日:2000年12月9日
スワンクリスタル ブルーバイオレット 【ワンダースワン】
スワンクリスタル
発売日:2002年7月12日
ワンダースワン発売の背景には、1996年に任天堂を退社したゲームボーイの生みの親・横井軍平氏が立ち上げた会社・コトが大きく関わっていたと言われています。
「ワンダースワン」の名も横井氏によって名づけられたものですが、横井氏は1997年に不慮の事故で他界され、ワンダースワンの晴れ舞台に立ち会うことは出来ませんでした。
ワンダースワン発売時にはすでにゲームボーイカラーとネオジオポケットが世に出ており、これらに
若者向けとしてのイメージ戦略と、1万円あれば本体とソフト1本買ってもお釣りが来るという低価格路線で対抗しました。
そのためあえて画面をモノクロ液晶にして発売したんですが、やはり携帯機のカラー化の流れには逆らいきれず、2000年には液晶をカラー化したワンダースワンカラーを発売することになります。
カラー発売後は人気RPGシリーズ「
ファイナルファンタジー」のIIやIVの移植で話題を呼びますが、4ヵ月後に発売されたゲームボーイアドバンスに話題をさらわれる格好となり、人気が下火になっていきます。
またワンダースワンカラーに使われていた液晶画面は他の機種のものに比べると暗く、残像が目立つものだったためアクションゲームなどでは目に負担がかかるというのもウィークポイントでした。
2年後には液晶画面を他の機種と同等のものに切り替えたスワンクリスタルを発売しますが、ゲームボーイアドバンスの牙城を崩すことはできず、ほどなく受注生産扱いになってしまい、そのまま市場から消えていってしまいました。
ソフトについてですが、まずワンダースワン本体と同時発売されたパズルゲーム「
GUNPEY」(グンペイ)は、線をつなげて消すという単純なルールながら中毒性が高く、ワンダースワンを代表するゲームとしていまだ有名な作品です。
また他機種でも人気のSRPGのシリーズもの「
スーパーロボット大戦COMPACT」シリーズなど結構色んなソフトが出ていたんですが、人気作品がやや少ない感はあります。
諸事情で発売中止となってしまったスクウェアの人気ソフト「ファイナルファンタジーIII」や「聖剣伝説2」の移植版がもし発売されていたら、もう少し売れていたんでしょうが…
それじゃ、今日はこのへんで。
グンペイ EX WS両 【ワンダースワン】