(Act.3-12)
フィアースは、自分の身の上とヴァイスハイトの正体について話し始めます。
(ちなみにこの内容は、ゲーム上ではフィアースの夢や回想という形で断片的に明かされていましたが、プレイ日記では意図的に伏せていました)
実はフィアースは、ファルガイアの人間ではなく、異世界エルゥボレアから来た異邦人でした。
エルゥボレアはベリア・ルゴスという魔王が支配する戦乱が続く世界でした。
しかしベリア・ルゴスを倒すため、フィアースを含め12人の勇者が立ち上がります。
激闘の末ベリア・ルゴスは倒れますが、勇者たちのうち生き残ったのはフィアースとユーリア、そしてクレッセンの3人だけでした。
これで平和な時代が来ると思っていた矢先、魔王の力に魅入られたクレッセンがベリア・ルゴスの後継を名乗り反乱を起こします。
しかしこの企みはエルゥボレアの住民が一丸となって阻止し、クレッセンは捕らえられます。
その後クレッセンは次元の狭間にある監獄イルズベイルに収監される事になり、護送にはフィアース専用の次元航行船ロンバルディアが使われる事になりました。
ところが護送中、クレッセンはユーリアをそそのかして脱走し、ロンバルディアを乗っ取ろうとします。
この騒ぎでロンバルディアはイルズベイルまでの航行が不可能な状態になり、フィアースはユーリアをポッドで脱出させた後に自分も脱出。クレッセンは故障したロンバルディアに一人取り残されます。
その後、フィアースはファルガイアに流れ着き、メリッサやクラリッサと出会い、今日に至ります。
(メリッサの形見である剣イスケンデルベイは、このときフィアースが持ってきたもので、もともとはユーリアの専用武器でした。しかし何故かメリッサも使う事が出来たのですが、これについてはフィアース自身も分からないとの事)
ユーリアの行方はようとして知れず、クレッセンは次元の漂流者になった…はずだったんですが、どういうわけかクレッセンはロンバルディアと共に数百年前のファルガイアに流れ着き、ヴァイスハイトと名を変え、死の商人としてエレシウス王室に近づきます。そしてARMを開発し、ファルガイア全体に広めていきます。
その後、ヴァイスハイトと名を変えたクレッセンは、自分の身体を取り替えながら何百年も生き続け、着々と力を付けていきました。それは自分を拒絶したエルゥボレアに復讐するため…
しかし、異世界であるエルゥボレアに戻るためには、次元航行船ロンバルディアが必要です。修理は済んでいましたが、起動するためにはフィアースのバイオデータ(多分指紋や虹彩、遺伝子情報などの個人を特定するデータ)が必要。
彼が異常なまでにフィアースにこだわるのは、フィアースの身体がないと復讐が完遂できないからでした。
フィアースの話を聞いて大体の事は把握したクラリッサたちですが、疑問が一つありました。
それは何故ヴァイスハイトがARMを開発し、ファルガイアに広めていったのか。
エルゥボレアへの復讐には一見関係なさそうに見えますが…
その問いには、また突然現れたヴァイスハイトが答えました。
ARMによるクラスチェンジとは、各クラスに必要な技術や情報を人間の脳の未使用部分に一時的に書き込むことですが、ヴァイスハイトはもう一つ、誰にも知らせていない機能をARMに持たせていました。
それは、その人間の脳内にある、本人も知らないデータを読み取ってヴァイスハイトの元に送る機能…
ファルガイアには、大昔に先史文明と呼ばれる進んだ文明があったとする伝説があります。
その先史文明時代の人々は、自分たちの文明が滅んで、その知恵や技術が失われるのを恐れ、人々に遺伝操作を施し、人々の脳内にそれらのデータを細切れにして遺すという手段に出ます。
これこそがメリッサが探していた「記憶の遺跡」…。
ARMを通じて送られてくる大量のデータを、ヴァイスハイトは長い時間をかけて再構築し、様々な先史文明時代の技術を手に入れていきました。
ヴァイスハイトが手先であるゴーレムも、その技術によって造られたものでした。
ARMで得た潤沢な資金と先史文明時代の技術をもって、エルゥボレアへ攻め入る戦力を構築するのがヴァイスハイトの計画だったのです。
そこまで話すと、ヴァイスハイトはクラリッサたちを消すため、またもゴーレムを繰り出してきます。
今回はゴーレム1体のみですが、性能が前回より更に上がり、新技「バリアスプレッド」を習得しています。
接近されて「バリアフィスト」を喰らうと一撃で倒されかねないため、まず「シャットアウト」で移動を封じ、「ディビリテイター」で弱らせます。ついでに「フィブルマインド」でMPを奪ったらあとはひたすら「ライトニング」「エレクトリッガー」で攻撃。
「シャットアウト」さえ切らさなければ犠牲無しで勝つ事も難しくないでしょう。
ゴーレムを倒すと、すぐに形の違うゴーレムが現れました。しかも12体!
2回戦はこいつら量産型ゴーレムが相手。1体1体の性能はさっきのゴーレムに劣りますが、油断していい相手ではありません。
幸い、さっきの戦いで戦利品として機械系に有効な工具系の武器を3つもらっているので、これを装備して戦えばそれほど苦戦はしません。ただ突出しすぎて囲まれないよう注意。
量産型ゴーレムを倒した後、フィアースがヴァイスハイトに斬りかかりますが、直前でヴァイスハイトの姿が掻き消えてしまいました。どうやらホログラムのようです。
(Act.3-13)
出口を探そうとするクラリッサたちにフィアースが提案します。自分はここに残ると。
フィアースさえ手に入れれば、ヴァイスハイトはクラリッサたちにはもう用はないはず。すぐにでも開放してくれるでしょう。
いや、そんなことしなくても、フィアースがここで自刃すればヴァイスハイトの企みは潰えることになります。
もちろんそんな事で納得するクラリッサではありません。クラリッサにとってフィアースは家族も同然、どうして彼を見棄てる事が出来るでしょうか。
レヴィンの言葉もあり、フィアースは考え直して共に脱出の道を探すことになります。
しかしそこにまた量産型ゴーレム達が…
ここでの敵は量産型ゴーレムにサイレントスレイブ、そして魔獣ノットアアブ。
ノットアアブは能力こそオール1ですが、自分に5回ターンが回ってくると、「
永劫回帰」という技を使います。効果は
強制リセット(強制的に出撃前の状態に戻す)。なのでこいつを率先して倒さないと、永久にクリアできません。しかし徒歩ではどうやっても届かない場所にいるので、ここはテレポート技「ジョウント」を持つラブライナに任せます。
最初のターンにラブライナに「ラッシュ」をかけ、ラブライナは移動後に「ジョウント」でさらにノットアアブに近づいていきます。道中、ゴーレムがいるのでHP回復アイテムを持たせるのを忘れずに。ノットアアブは能力オール1ですから、攻撃さえ出来れば一発で倒せます。
残りのメンバーは各自敵の弱点を攻撃。
敵を倒し、ついに外へと脱出したクラリッサたち。しかしそこには、ヴァイスハイトが量産型ゴーレムを侍らせて待ち構えていました。
ヴァイスハイトの能力は前回戦った時と同じで、行動パターンも「テスタメントブラック」⇒「ランクオブデス」の繰り返し。とにかく量産型ゴーレムが邪魔なので、全滅させるまでヴァイスハイトに「シャットアウト」をかけて待っていてもらいます。
ヴァイスハイト一人になってから総攻撃開始。「シャットアウト」は欠かさず、「テスタメントブラック」で指名されたキャラは即逃げます。逃げる前にヴァイスハイトのターンが回ってくるなら、「ターンシフト」でターンを回してあげるといいです。
敗れたヴァイスハイトはクラリッサに取引を持ちかけます。フィアースを渡す代わりに、自分が集めた記憶の遺跡のデータを渡すと。そのデータの中には、メリッサが捜し求めていた「豊穣の地(ユグドラシルシステム)」
についての情報があるかもしれません。
しかし、何よりも家族や仲間との絆を大切にするクラリッサはキッパリ拒否します。ヴァイスハイトは呪いの言葉を吐きながら力尽き、その身体はチリと消えました。
(…ん?ここでヴァイスハイトが死ぬと未来が変わってしまわないか…?まあやつの事だから事前に手は打ってそうだけど)
あとは元の時代に戻るだけ!
それじゃ、今日はこのへんで。
(©2007 Sony Computer Entertainment Inc.)
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