ゲームソフトレビューはほんと久しぶりですが、今回は「
SIMPLE2000シリーズ Vol.115 THEルームシェアという生活。」について書いてみたいと思います。
SIMPLE2000シリーズ Vol.115 THEルームシェアという生活。
SIMPLE2000シリーズ Vol.115 THEルームシェアという生活。
対応機種:プレイステーション2(PS2)
ジャンル:シミュレーション
メーカー:D3パブリッシャー
発売日:2007年3月29日
主人公は東京での大学生活に憧れる北海道出身の高校3年生。
しかし大学受験に失敗。受験に落ちた場合は実家の家業を継ぐ約束だったが、大学生活が諦めきれず、家出同然に東京に居座ってしまう。
しかし浪人生活するにも資金が必要、それに大学に入るためには入学金が要る。さらに勘当も同然の状態のため実家の援助も受けられない…
途方に暮れる主人公に幼馴染が勧めたのは、ルームシェアという生活だった…
D3パブリッシャーが提供する廉価ソフトシリーズ「SIMPLEシリーズ」のPS2版「
SIMPLE2000シリーズ」の一作。
その名の通り2000円(税込み2100円)で販売されました。
また、オンラインゲームポータルサイトの「
アットゲームズ」とのコラボ作品でもあり、ルームメイトや部屋に配置できる家具類のグラフィックは、同サイトで利用できるアバター「セルフィ」のものになっています。
タイトルの通り、他人同士と一つの家を共有して生活する、「ルームシェア」という生活形態を体験できるゲームで、毎日朝と夕方にどんな行動を取るかを選択・実行するシュミレーションゲームです。
プレイヤーは大学受験に合格できるだけの学力をつけつつ生活費と入学金を稼ぐため、ルームメイトと共同生活を送ることになります。
ルームメイトは希望者の中から自分で選ぶ事ができ(部屋の定員は主人公を入れて4人)、彼らから徴収する家賃とバイトの給料が収入源となります。
また毎週の掃除・料理当番を決めたり、ルームメイトの希望で家具を購入・配置するのもプレイヤーの役目。
また主人公だけでなく、ルームメイトにも体力とストレスのステータスがあり、疲れやストレスが溜まりすぎると部屋を出て行ってしまうことがあるのでそこらへんの管理も重要です。
日々の行動でできる事はそれほど多くなく、基本的にバイトに行くか勉強するか予備校に行く(お金はかかるが自宅勉強より学力が上がりやすい)、休養、それとネットショッピングと家具の配置くらい。あとルームメイトとの会話など。基本的に同じことの繰り返しなのでやや単調になりがちです。
しかしルームメイトとの仲がよくなってくると、何かお願いされたり質問されたりする事があります。
それに対して適切に対応していくと、主人公の着替えに使えるアイテムをプレゼントしてくれます。これの収集もゲームの目的の一つ。
ゲームとしては地味で淡々としてます。難易度もそれほど高いわけではなく、よほどふざけてプレイしない限り大学に合格してハッピーエンドを迎えられるでしょう(ただ第一志望の明光学園大学はある程度の学力と高額な入学金が必要なので、1周目で入学するのは中々厳しいかもしれません)。
ただ地味で淡々としている分テンポは非常に良く、ロード時間に悩まされる事も皆無。コツコツ系が好きな人にとってはどうにも止められないかっぱえびせん的な中毒性があります。
やり込み要素もあり、一度ルームメイトとして迎えたキャラを一覧できる図鑑や、多種多様な家具を集める楽しみがあります。2周目以降にならないと登場しないキャラやアイテムも(その中にはSIMPLEシリーズの名物キャラ・双葉理保の姿も!)。
登場するルームメイトがみんな個性的なのも魅力の一つ。
さすらいのシェフや発明家志望、二重人格者やパチプロなど一筋縄ではいかないキャラが続々入居し、プレイヤーを困らせつつも楽しませてくれます。学力が高まると登場するライバルキャラなど、一定条件で登場するキャラもいます。
また買ったりもらったりした家具は部屋に好きなように配置できます。種類もテーブルからカーテン、カーペットや壁紙にいたるまで様々な種類があり、自分好みに模様替えできます。
難点としてはやっぱり地味で淡々としてるところ。
ルームメイト別のイベント中以外は基本的に単純作業で、行動範囲も基本的に部屋の中に限られるため、飽きっぽい人は1周目でもうたくさん、ということになるかもしれません。
また2周目以降は前回のプレイで手に入れた家具とお金はそのまま引き継げるのでもともと低い難易度が更に低下。せっかくのやり込み要素もただの作業と化してしまうのがなんとも。
それと1枚のメモリーカードに1つしかデータを作れない仕様のため、おいそれと最初からプレイできないのも難。
あとルームメイトも個性的なのは良いんですが数がやや少なく、毎回ほぼ同じ顔ぶれになってしまうので、もう少し、選択に悩む程度に用意してほしかったところ。
単調ながらSIMPLEシリーズの名に恥じないサクサクと進むお手軽さで、コツコツ系が好きな人やちょっとした合間にプレイしたいゲームが欲しい方にはオススメです。
2000円分(もしくはそれ以上)の価値はあるゲームだと思います。
それじゃ、今日はこのへんで。
Love Letters
双葉理保