うちのブログのタイトルの元ネタにもなっている、アニメのロボットが活躍する人気SRPGシリーズ「
スーパーロボット大戦」ですが、その1作目というのは一体どんなゲームだったんでしょうか?今回はそこらへん書いてみたいと思います。
スーパーロボット大戦
対応機種:ゲームボーイ(GB)
ジャンル:シミュレーションRPG
メーカー:バンプレスト(開発はウィンキーソフト)
発売日:1991年4月20日
(©ダイナミック企画・創通エージェンシー・サンライズ
©BANPRESTO 1991
この記事の画像は携帯電話のカメラで撮影しています)
宇宙のありとあらゆる星を破壊しつづけているギルギルガンが、ついにロボットたちの住む星にやってきた。
ギリギルガンは怪電波を放つタワーを使って、ロボットたちを次々に洗脳していく。
しかし洗脳から逃れた一人のロボットが、打倒ギルギルガンのために仲間たちと共に立ち上がった…
初代スパロボの発売はなんと20年前。スパロボは20年も続いている長寿シリーズなんですね。
初代スパロボは、バンプレストが当時展開していた「コンパチヒーロー」シリーズ(デフォルメされたガンダム・仮面ライダー・ウルトラマンが競演するゲームシリーズ)の一環として作られていたので、パイロットという概念が無く、ロボット自体が意思を持って活動しているという設定でした。そのためのちのスパロボシリーズとのストーリー的なつながりはありません。
参戦作品(スパロボシリーズでは「登場作品」ではなくこう表記する)は、
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機動戦士ガンダム
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機動戦士Zガンダム
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機動戦士ガンダムZZ
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
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機動戦士ガンダムF91
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マジンガーZ
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グレートマジンガー
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劇場版マジンガーシリーズ
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ゲッターロボ
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ゲッターロボG
以上。
ぶっちゃけて言うとガンダム・マジンガー・ゲッターの3シリーズしか出てなかったわけです。
ゲームオリジナルキャラはいません。ラスボスのギルギルガンも劇場版マジンガーシリーズのキャラですし。
ゲームの流れですが、まずガンダム・マジンガー・ゲッターの3チームから使うチームを選んで、次にメンバーの中からヒーロー(リーダー)を選びます。ヒーローはステータスに5ポイントのボーナスを与えられる上、精神コマンドという特別な力を使える特権がありますが、ヒーローが倒れるとゲームオーバーになってしまいます。ちなみに選ばれなかったチームのメンバーは敵として登場します。
その後は、レベルアップしたり、仲間を増やすために敵を説得しながらステージをクリアしていき、13面のギルギルガンを倒せばゲームクリアです。
SRPGとしては可もなく不可もなくという出来ですが、戦闘シーンは「ロボットが自分の出身作品の主題歌をBGMに、台詞を吐きながら戦う」というもので、
スパロボにおける戦闘シーンのフォーマットというものが1作目で既に完成していた事に驚かされます。
台詞も原作での名台詞を中心に収録されているので(原作を知ってれば)結構盛り上がります。
また敵を説得出来るとさっき書きましたが、ボスとして設定されているキャラ以外は全て説得可能。
原作ではライバルキャラだったロボットも説得できますし、
機械獣(マジンガーZの敵)やメカザウルス(ゲッターロボの敵)を仲間に出来るという、現在のスパロボでは考えられない事ができてしまいます。
また説得のシーンでも台詞が表示され
ゲッタードラゴン「きみいい身体してるね。ゲッターチームに入らないか?」
νガンダム「エゴだよ、それは!」(説得失敗)
みたいなシュールなやり取りが行われる事も。
(ちなみに先述の機会獣とかが説得すると台詞が「
ガウッ?」「
グォングォン」とかで何言ってるのかさっぱり分かりません)
なお、強化パーツという概念もすでにありました。ただ今作ではステータスを上げる使い捨てアイテムという扱いですが。
また一部のキャラの専用の、新しい武器を装備するためのアイテムもあります。
難点を言うとすれば、HPの回復手段が限られているところ。
現在のスパロボには普通にある戦艦や修理装置はまだなく、回復手段は占領したタワーの上に乗るか精神コマンドのみ。回復力自体も少し心細く、ステージ開始時はいかにダメージを受けずに戦うかというのが重要になってきます。
今作では倒れた味方は基本的に復活できないのでなおさら。
また戦闘シーンでの台詞ですが、原作のものをほぼそのまま使っているので(そのためロボット自体が意思を持っているという事情が考慮されていない)、一部キャラが自分を名前で呼んだり、
マジンガーZが「立て!立ってくれ!マジンガー!!」と叫びながら死んでいくというこれまたシュールな状況が起こる事も。ここらへんどうにかならなかったんでしょうか。
それと稀にですが敵も説得を試みる事があります。それで味方に裏切られた日にはもう…
ゲームとしてはまずまずの出来。スパロボファンの方は機会があればプレイしてみてください。きっといろいろ感慨深いものがあると思うので。
でもその前にソフトが手に入るかどうか…リメイクもまだされてませんし(そもそもされる気配もありませんが…)。
それじゃ、今日はこのへんで。
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