今日はゲーム会社運営SLG「
ザ・ゲームメーカー 売れ売れ100万本げっとだぜ! 」の話。
微妙に痛いタイトルですが…
|
ザ・ゲームメーカー 売れ売れ100万本げっとだぜ!
対応機種:プレイステーション(PS1)
ジャンル:シミュレーション
メーカー:アクセラ(開発は空想科学)
発売日:1998年9月23日
(2000年3月2日にサクセスから
SuperLite1500シリーズとして発売) |
零細ゲームメーカーの社長となった主人公たつろうとなって、スタッフを育成しながらゲームを製作し、売上100万本を目指すシミュレーションゲーム。
大まかなゲームの流れは、まずどんなジャンルのゲームを作るかを決め、次にスタッフの部屋割り。
そして製作が開始されると、まず主人公は自分のデスクで仕様書を作り、それを対応するスタッフのところに持っていくとスタッフが作業を開始します。しばらくすると作業が終了するので、QP(クオリティポイント=出来具合を表す数値)を見てOKを出すか、そうでなければ手直しか最初からやり直しを指示します。
また作業中に主人公を動かして、回復アイテムを渡したり
居眠りしてる奴をハリセンでひっぱたいたり出来ます。
α版⇒β版⇒マスター版と3回作業を完了させるとゲームが完成。あとは営業・宣伝の後ゲームが発売され、売上に応じて収入があり、次のゲーム製作の資金に出来ます。
やることは単純なんですが、年1回開かれるゲームショーに出店したり年末商戦にぶつけたりすると売上が伸びたり(微妙な出来だと他の作品に埋没して逆効果になることも)、ゲーム雑誌にレビューされたりするなど、実際にゲーム業界に身を置いている感覚が味わえます。イベントも多く、途中で飽きさせない工夫がされています。
作れるゲームは約90種類。さすがにプレイまでは出来ませんが、ジャンルごとに全て違う画像が用意されていて、しかもα版⇒β版⇒マスター版と徐々に完成していく様子も表現され、実際にゲーム作ってる気分。ジャンルも最初から全て作れるのではなく、作ったジャンルや参加したスタッフによって徐々に種類が増えていくのでやりこみがいがあります。
このゲームの一番の魅力は登場キャラでしょうか。スタッフは最初は主人公含めて3人なんですが、各種イベントでだんだん増えていきます。このスタッフたちが揃いも揃って個性的で、二人揃ってないと実力が発揮できないプランナー&プログラマーコンビ、恐ろしいほどの努力家で徹夜モードに入ると逆に体力が回復する女性グラフィッカー、8月と12月になるとなぜか高確率で失踪するオタクのみなさん、ステータスは最低だけど新しいゲームの案を出すのが得意なプランナーなど様々。(それによく見るとゲーム業界で有名な方に似ているキャラがちらほら…)
またスタッフごとにスキルという形で、得意分野や不得意分野、タバコ好きや一人のほうが集中できるといった個性付けがされていて、それを考慮した起用が求められます。
もちろん使えば使うほど成長するので育成する楽しみもあります。
難点としては経営シミュレーションとしては難易度が微妙なところ。
序盤は資金難で満足にアイテムも買えず苦労しますが、ある程度軌道に乗るともはや資金の事で頭を悩ます必要は無くなるため、後半は緊張感がなくなるのが残念。とはいえ、ゲーム製作の過程が純粋に楽しいためそこまで気になりませんが。
それと人気度が最大になると急に宣伝費が安くなる点。実際には有名な企業ほど宣伝費をかけているはずなんですが…
同様のテーマのゲームはいくつかあるんですが、
「ゲームを作っている気分」を最も味わえるのは本作のような気がします。(そういえば同時期に同ジャンルの「キングオブプロデューサー」ってゲームがあったんですが、あれはひどかったなあ…)
それじゃ、今日はこのへんで。