ちょっと間が空きましたが、前回の予告通り、今回は艦これでの、「同航戦」「反航戦」「T字戦」について見ていきたいと思います。
戦闘開始後の航空戦や開幕雷撃戦のあと表示されるこれらの言葉は、自艦隊と敵艦隊の位置関係がどうなっているかを表していて、これによってどんな戦いになるか変わってきます。
◆同航戦 前回お話ししたように、艦船は横を向いた時が最も攻撃力が高くなるので、艦隊戦ではどちらも敵に対して横を向くように動きます。そうすると図のようにお互いが平行に並んだ状態で戦うことになります。
同航戦とは、平行に並んだ状態でお互いが同じ方向に進みながら撃ち合う状態です。車に乗っているときに同じ方向に進む車が遅く見えるのと同じ理屈で、この状態だと敵の動きが遅く見えるので狙いをつけやすく、また同じ方向に進んでいるので接敵時間が長くなる傾向あります。
結果、
双方とも被害が大きくなる傾向にあります。
◆反航戦 反航戦は同航戦と真逆で、お互いが逆の方向に進み、すれ違いながら撃ち合う状態です。
敵の動きが早く見えるので狙いをつけにくく、お互いが離れていくので接敵時間は短くなります。
結果、
双方とも被害は小さくなる傾向にあります。
◆T字戦(T字有利・T字不利) 待ち伏せなど、
艦隊の進行方向に相手の艦隊が行く手を阻むような状態がT字戦(丁字戦)で、このような形に持っていく戦い方をT字戦法といいます。
上から見るとちょうど「T」の字の形に見えるのでそう呼ばれています。
で、
横棒に当たる位置にいる艦隊が「T字有利」、縦棒に当たる位置にいる艦隊が「T字不利」。図を見ればわかるように、最も攻撃力が高い状態の有利側艦隊に、不利側艦隊が一艦ずつ突っ込んでいく形になりますね。
リアル艦隊戦ではこの形に持っていければ勝ったも同然でしたが、実際には事前に相手が気付いて左右に逃げたりするので、きれいにT字戦法が決まることはあまりなかったそうです。
それで、艦これでの話ですが、これらの状態の違いにより、敵味方双方に攻撃力の補正がかかっていることがわかっています。
両艦隊の状態による攻撃補正の違いを☆の数で表すと
同航戦 | ☆☆☆☆ |
反航戦 | ☆☆☆ |
T字有利 | ☆☆☆☆☆ |
T字不利 | ☆☆ |
つまり、
T字有利>同航戦>反航戦>T字不利の順で攻撃力が高くなるわけです。
ここで注意したいのは、
どの状態でも敵味方双方に同じだけの攻撃力補正がかかっているということ。T字有利だからこっちの攻撃力は高く、敵の攻撃力は低く…とはならないので注意が必要です。
このことで、負けてもいいからできるだけダメージを抑えて先に進みたい道中戦では、考え方によってはT字有利のほうが不利というよくわかんないことになってしまってたり。
なお、
艦載偵察機「彩雲」を搭載した空母が艦隊に一隻でもいると、かなりの高確率でT字不利を反航戦に変えてくれます。T字不利だとかなり攻撃力が下がって敵を倒しにくくなるので、できれば用意しておきたいところです。第1艦隊旗艦を空母にして、燃料20/弾薬60/鉄鋼10/ボーキ110の配分で開発するのがいいでしょう。
それじゃ、今日はこのへんで。
「艦これ」運営鎮守府,コンプティーク編集部 KADOKAWA 2014-04-26