最近ブログ更新さぼっちゃってすいません。
ゲームプレイ日記もいまいち書く気がしない今日この頃、約1年ぶりにゲーム語るコーナーを復活させてみようかなと思いまして。
思えば、ゲームに出会ってン年、色んなゲームをやってきました。
これからは(も?)、よそのサイトではあんまり取り上げられないようなマイナーめの作品をいろいろ紹介できたらな、と思います。
というわけで、今回は「
アルカエスト」というファンタジー系アクションゲームについて語ってみます。
アルカエスト
アルカエスト
ジャンル:アクション
対応機種:スーパーファミコン
メーカー:スクウェア(現スクウェア・エニックス)開発はHAL研究所
発売日:1993年12月17日
はるか昔、あるいは遠い未来の物語。
天空に凶星輝くとき、破壊と滅亡をもたらす魔界神アルカエストが現れたが、世界を守る存在である風火水土の4体のガーディアンの力を借りた一人の剣士によって討ち果たされる。
しかし1000年後。またも天空に凶星が輝き、アルカエスト復活をもくろむ魔界の者たちが、世界征服を企む帝国の陰でうごめき始めた。
一方、旅の剣士アレンは魔界の者に命を狙われたことをきっかけに、自分がガーディアンの力を秘める4本のガーディアンブレードを扱える力を持ち、アルカエスト復活阻止の使命を課せられていることを知る。
そしてガーディアンブレードを集める旅に出ることになったアレンだが、それは同時に魔界の者、そして帝国と戦うことをも意味していた…
「ファイナルファンタジー」シリーズなどRPGでおなじみの
スクウェア(現スクウェア・エニックス)が、SFC初期に突然思い出したかのように出したアクションゲーム。
パッと見は「ゼルダの伝説」のようなARPGに見えますが、ステージクリア制で、謎解き要素はほとんどなく、主人公のパワーアップはアイテム取得時とステージクリア時に行われ、経験値も実質的にはスコアで残機を増やす意味しか持たない、と純然たるアクションゲームに仕上がっています。
攻撃方法には剣を振る通常攻撃の他、ボタン溜め押しで出る必殺技、MPを消費してのガーディアン援護攻撃、そして仲間がいる場合は一緒に攻撃してくれる他、SPを消費して特殊攻撃を使ってもらうことができます。
必殺技やガーディアン援護攻撃は使うガーディアンブレードによって違うので、敵や状況によって使い分ける必要があります。
ステージは全8面。いずれの面も先に進むためのキーアイテムや仲間をを探し、何体かいるボスを倒すことになります。
道中には敵の他にもさまざまな仕掛けが。特に良くお目にかかるのが乗ると高速ダッシュで突き攻撃が繰り出せるダッシュプレートと、決まった地点へジャンプするジャンププレート。このゲームでは自発的にジャンプできないのですが、その分ジャンプ時のエフェクトや効果音が派手でジャンプするだけでなんか楽しかったり。
このゲームの良点を挙げるとすれば、操作性が非常に良く、遊びやすいことでしょうか。
ほぼすべての操作がボタン1つで済んでしまうので、直感的に操作でき、入力ミスによる技暴発などが発生しにくくなっています。
ガーディアンブレードの切り替えもいちいちポーズせずにL/Rボタンで出来るので、使い分けの上で煩わしさを感じさせることもありません。
この使い分けもちゃんと機能しており、様々な攻撃を試してボスを攻略する楽しさもあります。
またキャラクターもサクサク動き、キーレスポンスもよいのでもっさり感とも無縁。派手目のエフェクトと効果音も相まって、操作することが単純に楽しいゲームです。このあたりはさすが「星のカービィ」などで知られるHAL研究所、といったところです。
ところで、このゲームはパスワードコンティニュー方式なんですが、パスワードが無意味な文字や記号の羅列ではなく、
そのステージのタイトルがそのままパスワードになる、という変わった方式を取っています。パワーアップやアイテムの入手状況に応じてタイトルが変わるという芸の細かい部分も。おかげでパスワードが覚えやすく、書き取り時のミスも少なくなっています。
難易度はやや低めでとっつきやすいです。ボスは手ごわいですし、終盤は一度のダメージで減る体力が多いのでなかなか骨が折れますが、4段階の難易度設定で自分に合ったレベルを選ぶことができます。
EASYだとアイテムが出まくる上に最初から復活アイテム所持、残機も多くゲームオーバーになる方が難しいヌルさ加減ですが、アイテムの量が少ないHARDや、残機1で敵の攻撃が非常に激しく、復活アイテムや強力な回復アイテムが出ないPROは歯ごたえがあり、攻略のしがいがあります。
ストーリーは割とありがちなものですが、登場するキャラが敵味方問わず個性が強く魅力的で、セリフからそれぞれのドラマが垣間見れるようにもなっています。
特に、味方では最初に出会うことになる(自称)天才少年魔術師ガースティン、敵では帝国4将軍とライバルキャラ的位置づけのゴードンが印象的です。
難点を挙げるとすれば、ボリュームが薄いところ。
純粋なアクションゲームなので仕方ない部分はあるんですが、難易度が低めなことも相まって、その気になれば買ってきてから2~3日でクリアできてしまいます。
やりこみ要素もなく、難易度によってエンディングが変化する以外の隠し要素もありませんし。
あとは細かい部分ですが、ガーディアンブレードを入手後も何故か最初に持っていたノーマルソードを選べてしまうのはちょっと首をひねるところ。当然ガーディアン援護攻撃は使えないし、必殺技も特に強くありませんし。やりこみ用だとしても効かない敵が結構いますし…無ければL/Rを押す回数が1回減るんですが。
有名なスクウェア発売で、良質なゲームなのに異様に知名度が低い本作。…いや、良質なRPGをたくさん出していたスクウェアで発売されたからこそ、アクション性が非常に強い本作は異端視され、そしてそのまま忘れ去られていったのかも知れません。
ネット界隈ではゲーム内容よりも「
本作はもともと『ガーディアンブレイド』のタイトルでHAL研究所自身が発売する予定だった」という裏話の方が有名なようですし。(Wikipediaにもそれしか書いてないし)
「アルカエスト」は本当の意味での「知られざる名作」なのかもしれません。
それじゃ、今日はこのへんで。
ALCAHEST(アルカエスト)完全攻略ガイドブック