ゲーム機のはなし、第17回は
Xbox。
そろそろこのコーナーも終わりが近づいてきたかな…
Xbox DVDキット同梱版【メーカー生産終了】
Xbox
メーカー:マイクロソフト
発売日:2002年2月22日(アメリカでは2001年発売)
販売台数:50万台(全世界で2400万台、
Wikipediaより)
コンピューター用OSで圧倒的なシェアを握るマイクロソフトが繰り出したゲーム機。
構成するパーツのほとんどがPCの部品を流用して作られていました。
当時、日本のゲーム業界に日本以外の企業が参入した例はほとんどないといってよく、Xboxの登場は「
黒船襲来」に例えられて話題になりました。
しかし蓋を開けてみると日本では大苦戦。発売当初はソフトのラインナップが少なく、また他のゲーム機と比べて非常に大きく、部屋が狭い日本の住宅事情に合わず、売上が伸びませんでした。
さらに致命的な出来事が起こります。発売して間も無く、「
プレイ中にCDやDVDに傷がつく」という問題点が指摘されたんです。
他の国では大して問題にならなかったそうなんですが、とかく傷物を嫌うお国柄の日本。マイクロソフト側の対応の悪さも手伝って、一気にイメージダウンしてしまいます。
こういったこともあって日本では有名ソフトメーカーの参入が進まず、有名どころはテクモの「
DEAD OR ALIVE」シリーズと他機種で発売されたソフトの移植版くらいしかない有様。いきおい、ソフトのラインナップは日本では受けづらい洋ゲーなどマニア向けのものが多くなっていきました。
2003年にはオンラインサービス「
Xbox Live」が開始しましたが、その頃は日本ではまだオンラインゲームが一般的ではなく、キラーソフトとして期待されていた「トゥルーファンタジー ライブオンライン」が開発中止になってしまったこともあり、こちらもユーザーを引きこむまでには至りませんでした。
結局、日本ではプレイステーション2どころかゲームキューブにも太刀打ちできませんでした。
他国ではFPS(ファースト・パーソン・シューティング。主人公の視点で進むシューティングゲームのこと)の名作「
HALO」の人気もあって結構普及したんですが、日本でだけさっぱり売れなかったという結果に…。
(そもそもFPSは日本ではあんまり売れないんですよね…面白いことは面白いんですが)
3年後の2005年には後継機
Xbox360が発売されました。こちらはあるソフトのおかげで日本でもある程度売れたんですが、そのはなしについてはまたの機会に…
それじゃ、今日はこのへんで。
DEAD OR ALIVE Xtreme Beach Volleyball