久しぶりのゲーム語るシリーズ、今回はPS1「Debut21」(デビュー21)をば。
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Debut21
対応機種:プレイステーション(PS)
ジャンル:育成シミュレーション
メーカー:NECインターチャネル
発売日:1998年9月10日
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西暦2020年。電機メーカー・ネオ・エナジー・コミュニティは3体のアンドロイドを試作した。
データ収集のため、3体にはそれぞれ人間としての生活が与えられ、3号機である女性型アンドロイドには「
神崎アイ」の名前とアイドルとしての生活が与えられる。
しかし試作型のため、アイの寿命は1年しかない。それまでに「アイドル大賞」を受賞する事ができるのだろうか?
アイドル育成モノのゲームで、昔「
誕生~Debut~」というゲームがあったんですが、それと世界観を同一にしているようです。
主人公はマネージャーとして、アイに1年間レッスンや仕事をさせ、最終的に「アイドル大賞」の受賞を目指すと言う流れになります。
ゲームを起動して最初に気がつくことは、まずグラフィックがほとんどフルポリゴンでしかもほぼフルボイスという点。
まあPS1なんでグラフィックは今見ると正直アレなんですが(水着になることもあるんですが正直嬉しくない)。でも動きはなめらか。
ゲームシステム自体は簡素で、レッスンや仕事、イベントなどのスケジュールを入力するとアイがその通りに行動し、その結果ステータスが上がったりギャラをもらえたりします。
仕事についてはその時点で提示されているものから選んで受けるという形になっており、期間がかぶる仕事は同時には受けられません。
また月に一度、アイとのコミュニケーションがあり、受け答えによってアイの信頼度などが増減します。
ちなみにアイはアンドロイドなので、レッスンだけでなく
パーツ交換でステータスを上げることが出来ます。(パーツ費用はギャラから出す)また時々は修理やバッテリー充電も必要です。(エネルギーの消費が結構激しいので、バッテリーはなるべく早く強化した方がいいでしょう)
難易度は結構難しい部類に入ると思います。何も知らないで漫然とプレイするとまずバッドエンド。
バッテリーとの兼ね合いもあるので「この仕事(またはレッスン)が終わったらアイがどういう状態になっているか」ということを常に考えながらのプレイが要求されます。
またライバルが5人もいて、仕事を受けようとしたらすでにライバルの先約が入っていた…なんてことや、映画の仕事を取るにはライバル2人とオーディションで争う事になるなど(ちなみになぜかクイズ番組形式で、進行は完全オート。アイのステータスのみが勝敗の鍵)、アイドル大賞への大きな障壁となります。
クリアへの近道はとにかく仕事をこなす事です。レッスンでステータスを強化して積極的に仕事を取り、ギャラでパーツ交換してさらにステータスを上げて…という流れになります。
仕事をこなすうちに評価も上がり、月末のテレビ番組に取り上げられるようになると嬉しさもひとしお。
また仕事には「Active」か「Ellegance」の属性があり、「Active」を選び続けるとアイが活発な性格に、「Ellegance」だとおしとやかな性格になり、持ち歌も変わってきます。
評価点は、演出に力が入っていることでしょうか。
先に書きましたがグラフィックはポリゴンは粗いながら動きがなめらかな点でカバーしてますし(ステージで歌うシーンがあるんですが素晴らしいです)、レッスン中や仕事時でさえフルポリゴン&フルボイスなので見応え聞き応えはあります。
持ち歌も主人公だけでなくライバル全員にありますし(CDシングルで実際にキャラ名義で発売されてたり)。
ただその分テンポが削がれてるのも事実ですが…。
難点はイベントの類が少ないこと。アイドル育成ゲームにしては淡々としてるんですよね。
あとはテンポが悪い事(演出が飛ばせなかったりロードが長かったり)でしょうか。
難易度が高めですがその分やりがいがあり、シミュレーションゲームとしてはいい出来です。あとはアイに愛着が持てるかどうかですかね。
それじゃ、今日はこのへんで。